マンション管理士資格試験

マンション管理士とは、専門的知識をもって、管理組合の運営、建物構造上の技術的問題等、マンションの管理に関して、管理組合の管理者等あるいはマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務とする。

そんなマンション管理士の資格は、マンションの良好な居住環境を確保することを目的に２００１年８月施行の「マンション管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化推進法)」に基づき、新たな国家資格として生まれた。

マンション管理士の資格を得るには、国土交通大臣等の実施するマンション管理士試験に合格しなければならない。また合格後、(財)マンション管理センターに登録すると「マンション管理士」の公的証明を手に入れることができる。

マンション管理士資格試験には受験資格は特にない。年齢・性別・経歴・国籍など不問なため、マンション管理士は広く開かれた、可能性のある資格と言えるだろう。

マンション管理士資格試験は四肢択一マークシート式の筆記試験で、試験時間は２時間、試験問題は５０問である。出題範囲は次の通り。

・マンション管理に関する法令及び、実務に関すること

・管理組合の運営の円滑化に関すること

・マンションの建物及び附属施設の形質及び構造に関すること

・マンションの管理の適正化の推進に関する法律に関すること

マンション管理士資格試験を受験するための願書は、（財）マンション管理センターの本部または支部（試験地）から入手できる。資格試験は通常年に１回開催される。